さざんか会について

理事長ご挨拶

社会福祉法人さざんか会 理事長
宮代 隆治

昭和29年12月、船橋市内の知的障害のある子供をもつ数名の保護者が集い、この子供たちの為に運動を始めようと手をつなぎ立ち上がったのが、そもそもの出発でした。障害のある子供たちに対する福祉や教育等、殆ど未整備な当時の事、就学猶予とか免除がまかり通る時代であり、とりわけ重い障害の子供たちには、義務教育の門戸さえ硬く閉ざされていた時代でもありました。

このままでは余りにもこの子たちが惨めである、親の力で何とか人並みの幸福を、と懸命の運動が開始されました。結果、無認可施設「京葉学園」が作られ、学校教育から疎外されていた子供たちが胸を張って通ってきました。と同時に、特殊教育充実の働きかけ、公的施設の設立等、行政にも実行をお願いしました。

一人、又一人と仲間を増やしつつ大きくなっていく親の会、そして年月を経るに連れもちろん子供も成長していきます。それは親の思いや願いが多方面に、幅広く聞かれるようになることでもあります。現在そして将来の子供たちの生活を考えた時、ここで何としても法人格を取得して施設を整備していくことを考えよう、との意見が多く出され、昭和47年3月社会福祉法人格を取得しました。

その後成人の入所施設の設立や、特別支援学校卒業後の進路としての通所施設や福祉作業所の設立、生活の場としてのグループホームの整備など取り組んできました。先ず、親の会(船橋市手をつなぐ育成会)があり、そこでの要望や思いを具体的な社会福祉事業として実現する、それがこの法人誕生の原点であり、施設の意義であります。謂わば親の会とさざんか会とが車の両輪のように、お互いに協調して歩みを進めてきたといえます。

親の会、法人の歩みは保護者を先頭に、永い間のみんなの力が結集してきた歴史のようです。

事業の運営内容

事業の運営内容現在、入所支援事業を「北総育成園」(船橋市からの指定管理)と「のまる」、生活介護事業を「けいよう」と「ゆたか福祉苑」、多機能事業所(就労継続B型・生活介護)として「笹川なずな工房」と「カメリアハウス」、児童発達支援センター「とらのこキッズ」と「さざんかキッズ」その他、特定相談支援事業・児童相談支援事業にも取り組んでおります。
 また、これらに付随する事業として、短期入所や日中一時支援事業を対象とした生活介護事業を実施し、グループホームを船橋市内に14か所と市外に1か所構えています。
(地域生活支援センター「魔法のランプ」は令和3年10月1日より休止しております。)
 これらのサービスを利用していらっしゃる人たちは約400名を数えます。船橋市をはじめ、行政からの援助や育成会や後援会、そして多くの人たちの絶大な援助を頂戴しながら、ここまで事業を拡張してきました。

広報誌おーぷん

広報誌おーぷん社会福祉法人は、国や自治体に代わり社会福祉という極めて公的性格の強い事業を行う団体です。その運営には公的資金、つまり税金が費やされます。私たちが行う障害福祉においては尚一層顕著です。ならば、私たちの職務や職責は、広く国民各位から信頼や支持を得なければなりません。そのために、私たち団体の運営について透明性や公平性等の確保は何より大切なものとなります。

その一助として、さざんか会機関誌〝おーぷん〟を掲載しています。〝おーぷん〟は、さざんか会の様々な活動や現況をつぶさにお知らせしながら、ありのままの姿をご覧頂く事により、より一層さざんか会へのご理解を促進したいがために発行しています。

「都合の悪いことには目をつぶる」、「非難されそうだから隠す」等の姿勢では、社会的な信任を得ることは難しいと考えます。

〝さざんか会〟が開かれた組織であり、皆様方に広く信頼される団体であるために、より〝さざんか会〟を知って頂きご支援頂くためにも様々な情報を発信していきたいと思いますし、皆様方からのご意見も頂戴したいと思います。

広報誌「おーぷん」の過去のデータを見る

法人沿革

昭和29年12月 船橋市手をつなぐ親の会設立
昭和31年07月 「京葉学園」完成
昭和47年03月 厚生大臣より社会福祉法人京葉学園認可
昭和49年03月 法人名称を「さざんか会」へ変更
昭和49年04月 「北総育成園」(入所施設)を船橋市より運営委託
昭和58年04月 千葉県知事より通所更生「京葉学園」認可  ※施設の種別変更
昭和61年04月 小規模作業所「さざんか作業所」開設
平成01年04月 小規模作業所「海神福祉作業所」開設
平成02年04月 北総育成園定員増(50名から70名)
平成03年07月 「ゆたか福祉苑」(通所更生施設)開設  ※海神福祉作業所閉鎖
平成04年04月

ゆたか福祉苑定員増(50名から65名)

平成06年04月 小規模作業所「グループきたなら」開設
平成07年04月 「さざんか作業所」及び生活ホーム「さざんか荘」の新築、生活ホーム「長尾ホーム」運営開始
平成08年04月 ゆたか福祉苑定員増(65名から75名)
平成08年04月 「長尾ホーム」生活ホームからグループホームへ移行
平成11年10月 知的障害者地域生活支援センター「魔法のランプ」運営開始
平成12年04月 「のまる」(入所更生施設・定員40名)開設
平成13年10月 「さざんか荘」生活ホームからグループホームへ移行
平成14年04月 「笹川なずな工房」(通所授産施設・定員20名)開設
平成14年10月 ゆたか福祉苑「重症心身障害児(者)B型通園事業」事業開始
平成14年10月 グループホーム「ゆーもあ」開設(ゆたか福祉苑)
平成15年04月 グループホーム「にこにこ」開設(のまのまホームズ)
平成15年04月 魔法のランプ「居宅介護支援事業」指定事業所認可
平成15年11月 グループホーム「ドドンパ」開設(のまのまホームズ)
平成16年04月 グループホーム「グーテン」開設(DDホームズ)
平成16年04月 グループホーム「マリン」開設(のまのまホームズ)
平成16年10月 グループホーム「あかり」開設(DDホームズ)
平成17年04月 グループホーム「おり家」開設(DDホームズ)
平成18年09月 知的障害児通園施設とらのこキッズ開設
平成18年10月 京葉学園移設に伴う建設工事着工
平成19年06月 京葉学園移設に伴う建設工事完了。名称を【けいよう】に変更
平成20年04月 多機能型事業所(就労継続支援B型・生活介護)「カメリアハウス」開設
平成20年09月 グループホーム「本間ホーム」開設(DDホームズ)
平成21年01月 グループホーム「ジャントニオ」開設(のまのまホームズ)
平成21年03月 「おり家」新施設へ移動(前貝塚町)
平成21年04月 グループホーム「えきまえだ」開設(のまのまホームズ)
平成21年04月 グループホームを「DDホームズ」と「のまのまホームズ」の2事業所へ再編
平成24年04月 グループホーム「ミキミキホーム」開設(DDホームズ)
平成24年04月 「のまる」(相談支援事業)開始
平成24年12月 「北総育成園」(相談支援事業)開始
平成25年03月 北総育成園新園舎完成(船橋市事業)
平成25年05月 「魔法のランプ」(相談支援事業)開始
平成26年05月 グループホーム「よかよか」開設(DDホームズ)
平成27年05月 グループホーム「ときわ」開設(のまのまホームズ)
平成27年07月 児童発達支援センター「さざんかキッズ」開設
平成27年09月 グループホーム「野の花」開設
平成28年10月 グループホーム「マリン」(のまのまホームズ)廃止
平成28年10月 グループホーム「ゆーもあ」(DDホームズ)及び「にこにこ」(のまのまホームズ)移転
平成29年04月 多機能型事業所(就労継続支援B型・就労移行支援)「笹川なずな工房」
定員増20名→25名へ
平成30年04月 グループホーム「こんね」(DDホームズ)移転
平成30年05月 グループホーム「どどんぱ」(のまのまホームズ)廃止
グループホーム「たんご」(のまのまホームズ)開設
平成31年03月 グループホーム「すずらん」(のまのまホームズ) 開設
平成31年04月 「笹川なずな工房」就労移行支援事業廃止、生活介護事業(定員11名)の開始
令和03年10月 「魔法のランプ」運営休止
令和06年03月 のまのまホームズ サテライト事業 廃止
令和06年06月 グループホーム「まあしい」(のまのまホームズ)廃止により、
のまのまホームズ 定員27名